ラライズム

私に多大な影響を与えた劇作家。
はじめて舞台を見た時は、強烈なパンチをくらったような感覚だった。
私が知っているのは、新生つかこうへいになってからの作品だけど。
風間杜夫や加藤健一が活躍していた頃の舞台をライブで観てみたかった。

彼は執筆も骨太で、小説を読んでは高揚し、涙したものだ。
現実から架空の世界へと、軽くトリップさせてしまう天才。
いや、それは架空ではなく、もうひとつの現実なのかもしれない。
そのメッセージ性の強烈さは、一旦取込んでしまうと簡単には消せない。

いい娘ちゃんで事なかれ主義だった私が、
強く大胆な一面を持つ事ができたとしたならば、
それは、つかこうへいのエンターテイメントに触れたから。
彼の作品に出会っていなければ、今の私の人格は違ってたかもしれない。

一度だけ彼と話がしてみたかったな。
一度だけチャンスがあったんだけどな。
勇気が足りなくて素通りしてしまった。
また今度にしようって。
また今度はやってこないのに。

つかこうへいは逝ってしまった。

R.I.P. Kohei Tsuka, the great playwright/director in Japan.

友達のHuに誘われなければ、自ら映画館に足を運ぶ事はなかったでしょう。
なかなかエンターテイメントで、何も考えずにぶっ飛べる作品。

PREDETORといえば、シュワちゃん。この手の作品見ていない私でも知ってます。
それ以外に何も情報を入れていなかった私。
新作PREDETORSの幕があけると、主役は困ったちゃん顔がトレードマークのエイドリアン・ブロディ？
え？それでいいの？一番キャスティングからかけ離れているイメージなんですけど？

公開直後とあって、場内の観客はコアなファン多し。大盛上がり。
何でもない台詞でも、必要以上に受けてます。
小粋でアメリカンな男同士の会話に爆笑。そんなに笑うところ？
そしてローレンス・フィッシュバーン登場に拍手喝采！口笛！かけ声！
歌舞伎役者のお目見えかと思いましたよ。

そうそう日本人も出演しております。ヤクーザで寡黙な役。立ち回りの見せ場あり。
時には似非カンフーチャンバラになることも稀ではないハリウッド映画ですが、今回はなかなか良かったのではないでしょうか？殺陣にはちょっとうるさい私からの注文は、もうすこし『間合い』が欲しいかな？この役、哀川翔アニキで見てみたいぞ。

とにかく、やってやられる大狂想曲。
おどかしが多すぎて、お腹いっぱいになりました。

森三中のCat's EyeのCMおもしろー。Coolすぎる！
ってリピートしている今日この頃。
(タイムラグのため、古い話題ですみません。)



トシ役の男優がこれまたうまいなぁ。誰だろう？
これが玉山鉄二だったのね。うわ、何かすごく変わったなー。とてもいい意味で。
気になって他にも映像見てたら、素晴らしい俳優ですね。

私がアメリカに来る前は、元ヒーロー役の２枚目の若者君って感じで、演技がうまいと感じた事はなかった。それが数年のうちにびっくり七変化俳優になっていたとは！ポイント激アーップ！

Jaの知り合いのプロデューサーが是非会いたいということで、出かける。
West LAで軽く食事した後、ちょっと前衛的な映画のスクリーニングへ。
人と会うと、なんだか期待はずれでそのあと無性にさみしくなる。

たかが$100ドルくらいのこと。
でも譲れなかった。

今までの私なら、どうでもいいやって流してた。
ちょっとしたお金の事でムキになるなんて、アホらしいって。

でも今日は事なかれ主義な顔はできなかった。
金額ではない。
正当性の問題。